14台収容できる中型の屋外月極駐車場管理しているオーナーさんからのご依頼でした。
はじめは草むしりと清掃だけの話でしたが、消えかかった【ライン引き】も頼まれてしまいました。”よろず屋”の名に懸けて断るわけにはいかず…昔叔父がライン引きの仕事をしていたのを思い出し色々と相談。よろず屋なりにも調べ上げたところライン引きは大きく<塗装><熱溶着><圧着>の3つの施工方法があります。
ラインの色・太さ、区画ナンバーの種類なども種類がありプレゼンデータを作り上げ下見打ち合わせ時に提案するも…一番費用が安い<塗装>一択で即決。けっこう時間かけて調べ上げたのですが…気持ちを入れ替え施工日を設するため管理を請け負っている不動産屋さんと日程調整。というものの、草むしり&清掃は駐車車両があっても作業できるのですが、ライン引きとなるとさすがに一日は車両退避をお願いせねばならず…。各カーオーナーさんに連絡をしていただきました。
その時期としては45年ぶりの大寒波に見舞われた東京地方、暮れも迫った2021年年末の二日間に作業を行いました。一日目は草むしりとライン上の清掃。30年ほど経つアスファルトらしくホウキで掃くだけで小石が飛ぶわ剥げるわ…至るとこに苔が生えていたり…大苦戦でした。日陰の面積が多く草よりも苔の方が多かったように思えます。そして風も強く寒かった…。
二日目、いよいよライン引きです。長期出張のためどうしても車両退避がかなわなった一台を除き駐車場は空っぽ。前日になんとなくの測量・計測は前日に行っていましたがやはり車両があるとできなかったことが多く、やっと正規の計測がができました。また、アスファルトが剥がれた小石が多く車両が鎮座していると飛び散って車体に傷をつけてしまう恐れがあったので堂々と作業ができました。14区画分のマーキングをし、改めて塗装するライン上の清掃をし終えた後に塗装用のマスキングをしていきます。
ライン・区画ナンバーが消えかかって「駐車しにくい」という声が利用者の方から上がっていたようで、予算の問題や大型車両(ワンボックスやSUV)も多くあったので、面のラインは無しにして境界線のみラインを引き直すことになりました。
塗装用具を準備し、いざ塗装開始!…直ぐに問題勃発?!アスファルト用の塗装ローラー(かなりモフモフ)を使用していたのですが、剥がれた小石がどんどんくっついてきてローラーの役目を果たさなくなり…。加えて、塗装表面が凸凹になってしまっているため凹の部分に塗料がプール上に溜まってしまい用意していた塗料がすぐに底をついてしまいました。
小石はその都度そぎ落とし、塗料はダッシュで近くの取扱店へ行き買い足し…なんとか塗り終えました。一台だけ残っていた車両には養生シートを施したのですが…やはり他人様の車を触るのにはかなり抵抗がありました。
次は区画ナンバー。これはステンシル文字(切り抜き文字)のためスプレー塗料で対応。これもやはり残留している車が問題で…触れたくない、傷つけたくない、飛び散らせたくない、やりたくない…というわけにはいかず、慎重に慎重を重ね車体下に入り込んで作業しました。
ライン塗料の注意書きに「気温5℃以下の時は使用しないでください」との記載がありました。この日は最高気温が7℃、夕方には5℃を下回ってしまい塗料が乾くかどうか心配でした。凹の部分に溜まってしまった塗料の厚みはかなりあり生乾きの状態ではありましたがなんとかライン引き作業終了しました。
30年選手の駐車場とあり、”綺麗なラインは期待しないでください”と予め予告しておりましたが、思ったよりうまくできたのではないかと自画自賛しております。後日に依頼者様からも太鼓判をいただきました!
しっかりプラン(9時間) + 部材費
25,000円 × 2日間 + 部材費(今回は約3万円)
採用はされませんでしたがせっかく提案したので他の施工方法もお知らせしておきます。
↓↓↓
※上記a~c案は材料費のみの金額です。
ライン引き業者にアスファルトの敷き直しを進められ一度断られた駐車場だったようです。よろず屋ささきは施しますのでライン引きでお困りの際は一度お電話ください。